人の顔と名前が覚えられない
昔っからそう。同級生がわからないことに始まり、最近のママ友付き合い(ってほど濃いものはない)も、子供3人のうちの誰の知り合いかよくわからなくなってしまう。どっかで出会って「こんなところでー!」と挨拶するも誰なのか思い出せない。何ヶ月経っても思い出せないままである。
たぶん、他人にあんまり関心がないんだと思う。何年かしたら通り過ぎる人だしなー、という人生観が確かにある。人を嫌いになることがそうそうないのが利点だ。しかし、付き合いが深まって来たのに名前がうろ覚え、という事態がよく起こってそのたび、自分の失礼さを反省する羽目になる。
私は人の顔を覚えようとする時、「○○似」と既に知っている人の顔に寄せる癖がある。だから次にその人の顔を再生しようとしたとき、その○○さんの顔になってしまうのだ。人の顔を覚えるのは得意、という人が不思議でならない。何にも寄せず、見たままをどうして記憶できるのか。自分とは記憶のシステム自体が違っているにちがいない。
電話番号だったら覚えられるんだけどなー。嗚呼
鏡文字
小3息子は鏡文字がやたらと上手い。
左利きだから?
ゴッホとゴーギャン展に行って来ました
愛知県美術館で開催中の、ゴッホとゴーギャン展に行って来ました。
話には聞いてたけど入場まで並んだ。でも20分弱で入れた。中もそこまですし詰めじゃなかった。少なくとも、休日の科博の恐竜展の時ほどじゃなく、充分観れました。
イヤホンガイド借りた。ええ、あの小野Dと杉田智和の、腐女子ホイホイのイヤホンガイドですよ。私美術館でイヤホンガイド借りるのって初めてだったんですが、主要な絵にガイドが入るだけで、巡回スピードは妨げない造りになってるんですね。思ったより邪魔にならず楽しめました。
気に入ったのはゴッホ『収穫』、ゴーギャン『マルティニク島の風景』。ゴーギャンは考えながら描いてるけど、ゴッホはわりかし本能的に生命力ある絵を描く、という印象を受けた。でも『収穫』は本人の自信作だけあって、抑制のある筆致に生命力が「押し込められず」大成功していると思った。奇跡のバランスで好き。
しかしね、イヤホンガイド聴きながら見終わって思ったけど、ゴッホとゴーギャンって実際そんな印象的な関係だったんですかね。いくら「耳切り事件」で終わったって言っても共同生活たった2ヶ月じゃないですか。一般的に知られてないだけで他にも似たようなケースあるんじゃないの?ヒムケンとバカリズムが同居してたみたいなさ、本当にないの?
展示の最後、ゴーギャン作『肘掛け椅子のひまわり』。ゴッホの『ゴーギャンの椅子』、その他エピソードを踏まえた上で見ると本当にじんと来る。ふたつとも本当にいい作品。椅子の中には大事な人がいる。(語弊はあるが、好き嫌いを超越して、自分にとって意味がある人を大事と言うのは外れてないんじゃないか?)そういう思いを感じさせる作品が遺っているというだけで、やはりこの関係には意味があったのだろうと思う。でもね、なんか強調し過ぎじゃね?
と思ったところで気が付く、これは「関係性萌え」そのものなのかもしれない。クールジャパンを牽引する(笑)BLの黄金法則。だったらイヤホンガイドも声優でしかあり得ない。「関係性萌え」を薄く引き延ばしてエッセンスとして投入すると、多数の人間にフックのあるコンテンツとなる。今回はこんな図式を見た気がしました。
You Bet Your Life
高校受験の情報収集をしていて疑問に思ったんですけどね、定期試験の勉強方法なんですけどね、息子の中学では定期試験に向けて「この問題をやってきて提出して」っていう試験勉強そのものが宿題になってる方法だったんですよ。いろいろ調べてると高校でもけっこうそういうところがあるのね。高校ってそんなに至れり尽くせりでした?地域の違い、時代の違い?自分は中学高校ともになかった気がするんだけどどうだったっけ(あまり覚えてない)
それはさておき、息子も私も気が抜けて惰眠を貪っている。今朝も洗濯物干したのが11時過ぎで、取り込むの忘れて未だに干しっぱなしである(笑)よい天気に感謝!駄目だ。駄目過ぎる。
駄目なので明日はようやく中1娘とゴッホとゴーギャン展に行ける予定である。出掛けてばっかだがそういう方針でやってるからしょうがない。子供にはできる限り(予算の範囲内で!)いろいろなものを見せてあげたい。世界の広さを知って欲しいのである。
そう言えば昨日合格発表の帰り、中3息子のリクエストででかい本屋に寄り道した。好きな数学の読み物を探したいということだったが、さすがジュンク堂、数学だけで3~4面の品揃えで圧倒され、彼はずっとその棚の前で買うべき1冊を探していた。春からはこんな本屋が定期券の範囲内で、いつでも行けるようになる。その事実だけで充分彼の世界は広がった、と思う。
大きくなると世界を広げられる。鉄オタの小3息子は、早く高校生になって鉄道研究会に入り、おとなになって乗りまくりたいそうだ。高校生まであと6年。彼の道はまだ長いね。
小牧市 田県神社 豊年祭
中3息子を連れて、田県神社の豊年祭に行って来た。
毎年3月15日固定の祭り。当然平日開催の方が多くなかなか行けないのだが、中3息子は今年は卒業してるので行くしかないだろうと。郷土の奇祭を、絶好の機会に是非見ておけと。
私は以前2回、小3息子と来ているのでこの祭りのことはよく知っている。ていうか大ファン。以前も書いたけど、こんな楽園みたいな場所他にないと思う。老いも若きも、男も女も、黒人も白人も黄色人種もみんなが笑っている。大男茎形(おおおわせがた)、すなわちち○このもとに。
豊穣を祈るのに男根がシンボルになるのはわからない話ではないけど、それがずっと廃れずに来たのはここだけだろう。この神社の起源は弥生時代まで遡ると言う。極めてシンプルでプリミティブな祭り。昔は隣接する大県神社=姫の宮と同時開催で、いっしょに神輿をかついでいたそうだ。素晴らしいなあ。見たかった。
最初は気怠そうにしていた中3息子は、いつの間にか夢中になって写真と動画を撮りまくり、自分のTwitterに上げまくっていた。あとで感想を聞くと「いろいろすごかった…」そうだ。あたしが連れてきたがった意味がわかったでしょ、と言うと頷いていた。そりゃそうだよなあ、英語とスペイン語に囲まれながらち○この神輿見て盛り上がってるんだから。
いやー何回でも言うけど田県神社の豊年祭お勧めです。マジ。
アルバイトの思い出@新宿三平ストア ②
CD売りバイトの上司は「専務」と呼ばれる人で、ラフなかっこうの気のいいオッサンで、クルマ好きでジャガーに乗っていた。専務の話で、昔湾岸かどっかを夜流していたときすごく速いバイクがいた、いい勝負をしたところで向こうが止まりあいさつをした、舘ひろしだったそうだ。西部警察でハトを演ってた頃か?(余談だが去年中3息子の高校見学のとき「うちは舘ひろしの母校でして、舘さんよく見える(名古屋弁でいらっしゃるの意)んですよ~」って話があった。舘さんあっちこっちに出て来るな~と思った)
三平ストアのボスは怪老だった。背が小さくて、聞き取りにくい声でセクハラ発言ばかりしていた。戦後、新宿のヤミ市で犬鍋でボロ儲けしたという噂を聞いた。マジかガセかわかんないけど、さもありなんといった人物だった。
店の前の地下道をよく「新宿タイガー」が通っていた。残念ながらお店に入って来たことはなかった。ラジカセを抱えていたような気がする。
オナベのお兄(姉?)さんがよく来てくれた。小柄な身体にハット、マントの出で立ちで大きなリング状のピアスをしていた。
専務の友達で、バーニーズニューヨークのドアマンをしているデービッドという黒人がいた。ダンテ・カーヴァーみたいな男前の黒人だ。めちゃめちゃモテると聞いた。その頃から、この世でいちばん強いのはインテリの黒人男性だな、と思うようになった。(デービッドがインテリかどうかは知らないが)
同僚は専務のほかに3人いた。新潟出身の建築士のWさん、バンドでヴォーカルをしているYさん、名前忘れちゃったけど私より後に入ってきた明るい中卒の子、全員女性。その中卒の子が無断欠勤するという事件がある日起こった。真面目な子なので、何かあったんじゃないかと皆で心配した。後日わかったところによると、彼氏に軟禁されていたそうだ。私は治安がイマイチと言われる地区の育ちだが、ガチの事件とは縁遠くいたので、ちょっとぎょっとした。その後別れて、私の知る限りは何もなかったようだ。あるんだねえそういうこと…