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愛知県の主婦の日常雑記

読書記録『日本の異界 名古屋』

『日本の異界 名古屋』読んだ。読む前と後で私の名古屋感に何か変化はあったか。何も変わりはしませんでした。
 清水義範と結論は同じ。「名古屋は変わらなくていい」。こんなに合理的なシステム他にない、完結してるんだからこれでいい、ってところでした。
 ちょっと違ってたのは名古屋の人は新しもの好き、って書かれてた箇所。私は名古屋の人は新しいものを取り入れない、と思ってた。でも新しいものをどんどん取り入れ、それを名古屋流に受け入れているんだろうと思うようになった。それと同時に、新しいものを取り入れて地域の文化が変わるということが、具体的にどんなことなのかわからなくなってしまった。
 東京はいつだってどんどん変わっている。変わり続けることが東京のアイデンティティだと思うほどだ。しかし、他の都市が変わっているのかどうかは見えないなと思い、わからなくなった。一つ言えるのは、その中でも名古屋は特に変わらなさそうだということ。そんな雰囲気がある。
 本に指摘されていてなるほど、と思う点があった。東海道から外れているからよそ者が入ってこなかった、ということ。実に説得力がある。確かに熱田から渡しで桑名まで行ってしまう。それが数百年も続けばこうなるかなあ、と思わされた。
 あと、名古屋の若者は親と一緒に住み、小学校の友人とオッサンになっても付き合うってやつ。これ私の弟もけっこうこんな風である。実家ではなく親がかりでもないが、実家のすぐ近くに住んでる。東京都葛飾区だ。世代が変わってもそうだという名古屋圏ほどの緊密さはないが、日本全国けっこうこんな風じゃないのかな。