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愛知県の主婦の日常雑記

真島直子展『地ごく楽』

もう半月前ですが、中3娘にせがまれてこの展覧会行って来ました。

感想はブログの作者さんと同方向。
予想以上に凄かったんです。

このブログの3枚目にある写真、無数の鯉をモチーフにしたオブジェ。
鯉は生命そのものだと。ひたすら口を空けて凡てを飲み込もうとする、言っちゃ悪いが気持ち悪い姿。
なんでそんなものをこんなに造るんだと。

小さい頃に死生観を揺るがす体験をし、芸術家で変わった親に育てられて、世の中に違和感を抱きながら必然的に芸術家になったという真島直子。
その作品は率直に言って気持ち悪いものばかりである。得体の知れない模様を細密に描き込んだバカでかい鉛筆画。骸骨の頬をスパンコールで飾り、毛糸と布をボンドで巻き付けて、作品名は『妖精』。腸や脳もモチーフ。
そんなものをつくる、つくらざるを得ない彼女の生き様がどうしようもなく伝わって来て凄かった。
なんでつくるんだろう。つくったもので倉庫がいっぱいになって、こう言っちゃなんだがそれが即お金になるかもわからなくて。でもたぶんつくらなきゃ生きていけないんだろうな。駆り立てられて。時間を費やして。人生遣って。
そういう人、artifactをつくる人こそがartistなんだなと思う次第である。

図録買っちゃったよ(笑)
ちなみに娘は途中から気持ち悪くて辛かったと言ってましたよ(笑)

http://www.arthajime.com/writers/?p=8723