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愛知県の主婦の日常雑記

帰省

 帰省を控えている。実家の東京に帰るのである。
 いつも「故郷」という言葉に違和感を覚えている。ふるさとって田舎なんだよね?生憎、現在住んでいる場所の方が実家よりずっと田舎だよ。水は清きふるさと、って言うけどドブ川と金町浄水場の水だよ、木曽川の清き流れにはハナっから負けてるよ。
 東京に土着の一族で帰るべき田舎を持たずに育ったこともあるだろうが、未だに帰省という言葉に馴染めない。クラスメイトが田舎へ帰ってしまうお盆も正月も、ずっと東京にいた。店が閉まってしまうので食料品の買い貯めが必須だった。暮れには母が、段ボール1箱に山盛りの野菜を買い置きしていた。
 東京は、帰るたびに空が狭くなっている気がする。人口減少なのにどういうことなのかね。
 それでも「ふるさと」。狭い道、溢れる人を邪魔そうにしてゆっくり走る車、駐車場がなく道に面して建つ小さな家々、経年で汚ならしくなったコンクリート、全てが自分にしっくり来る。まあ、今年も帰りましょうかね。