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愛知県の主婦の日常雑記

昔の東京の話(オタ視点)

 12歳でオタク活動に手を染め始めた私だが、時は1986年、勿論インターネットなどはなかった。通販というシステム自体はあったが同人誌のそれで、商業書籍の通販はなく、情報はすべて足で集めねばならない時代であった。私立中学に入学して定期券というアドバンテージを手に入れた私は、当然それを最大限に活用した。
 定期では有楽町と新橋をカヴァーできたので、画材は全て伊東屋で買うことにした。有楽町で降りて歩く。有楽町マリオン数寄屋橋交差点の宝くじ売り場、阪急、ソニービル福家書店にもよく行った。高校生になってからは山野楽器にも出入りした。他では見掛けない輸入盤のクリスマス・アルバムがたくさん揃っていた。
 マンガはやっぱり神保町だった。その頃は渋谷、新宿、高田馬場にそれぞれまんがの森があったと思うが、渋谷は早めに閉店、新宿・馬場はとくに行く理由がなかった(のちに新宿を舞台にしたアニメにはまって、足繁く通うことになるが)。お茶の水か水道橋で降りて歩いた。高岡書店、三省堂書泉グランデ。お世話になったのはやはりブックマートだ。ここで島本和彦氏のサイン会に参加した。『燃えよペン』の最初の単行本が出たときだ。「一生読め!」って絵付きのサインをいただいたが、かず彦先生のマンガはほんとに一生読むことになりそうである。去年もコミケ会場で見かけたしな。
 18くらいからロックにはまって、石丸電気のCD館をフル活用することになる。CD一枚買ったらその1割分の金券をくれたのだ。重宝した。駿河台下にはJANISっていうレンタルCD屋があった。ここがまた品揃えが渋くてよく行った。今調べたらまだあるのね。凄いな。

http://www.janis-cd.com